東京で産業医を紹介できる会社を紹介!探す際のポイントを解説
産業医の選任の必要がある事業所でどのように探せばいいかわからずに悩んでいませんか?産業医は、1,000人以上の労働者がいる場合は、専属専業医の選任義務があります。東京で探す場合には、産業医の数は多いですが自社に合った人を探すのは簡単ではありません。この記事では、産業医の探し方や、産業医紹介会社の探し方のポイントやおすすめの紹介会社を解説します。東京で産業医を探している方は参考にしてください。
【目次】
産業医とは
産業医とは、労働者が健康に仕事をできるように事業所と労働者に指導や助言する医師のことをいいます。
産業医の仕事内容
産業医の仕事内容は、以下の7つです。
- 健康診断結果のチェックと就業判定する
- 職場巡視
- 健康相談
- 休職面談、復職面談
- ストレスチェック実施と高ストレス者への面談
- 長時間労働者への面接指導
- 衛生委員会への出席、衛生講話
健康診断の結果を元に労働者が健康を維持するために必要な措置について面談を実施したり、必要に応じて就業上の措置を執ったりしなければなりません。
また、毎月1回職場を巡視し、職場環境が労働者に健康被害を及ぼす可能性がないかを確認します。
長時間労働すると脳・心臓疾患の発症に結びつくことがわかっているため、長時間労働している労働者に対して、面接して保健指導する必要もあります。
産業医の設置基準
労働者が1,000名以上(有害業務の場合は500名以上)働く事業所は、事業所に属する専属産業医の選任が必要です。また、労働者が50~999名の場合は、選任する産業医の形態は嘱託(非常勤として月1回から)産業医の設置が必要とされています。
設置基準について詳しくはこちら。
産業医の設置義務は何人から? 産業医の役割と法定業務について紹介
東京都の産業医の状況
東京都の認定産業医は11,065名、その内産業医として活動しているのは4,433名で全体の40%です。活動している認定産業医1人あたりの事業所数は5.8社であり、全国平均の5.10社よりも若干高く、産業医を選任するだけであれば難しくないでしょう(参考:都道府県別産業医活動における実態調査分析)。
ただ、一般的な医師と同じように産業医にもそれぞれ専門や得意不得意分野があり、自社に合った産業医を探すとなると、ハードルが上がります。
東京都の産業医への報酬と相場
産業医を選任する際に気になるのは産業医への報酬でしょう。ここでは、東京都の産業医への報酬と相場を紹介しますので、選任する際の参考にしてください。
専属産業医の報酬と相場
専属産業医の報酬は、勤務時間や経験によっても異なりますが、週3〜4日の勤務で年間1,000〜1,500万円程度が相場と言われています。
嘱託産業医の報酬と相場
日本医師会が公表しているデータによると嘱託産業医の従業員数に応じた基本報酬月額は以下の通りです(参考:公益社団法人日本医師会「産業医報酬基準額について」)。
労働者(人) |
基本報酬月額(円) |
50名未満 |
75,000円〜 |
50〜199名 |
100,000円〜 |
200〜399名 |
150,000円〜 |
400〜599名 |
200,000円〜 |
600〜999名 |
250,000円〜 |
産業医の探し方
産業医の探し方は3つあります。それぞれ、詳しく解説します。
探し方のポイントについてはこちら。
産業医でお悩みなら!産業医紹介会社を選ぶ4つのポイント
地区医師会で探す
事業所のある地区の医師会で探す方法があります。医師会で探すメリットは無料であること、デメリットは、どんな産業医が合うかのアドバイスを受けたり、職務内容や報酬などの交渉を頼んだりすることはできないため、適切な報酬かどうかなど自身で見極める必要があります。
東京都の地区医師会一覧から探せます。
東京都の地域産業保健センターで探す
産業医を選任する義務のない従業員50人未満の事業場は、東京都の「地域産業保健センター」(地さんぽ)で産業保健サービスを無料で受けられます。東京都内に18か所あり、提供するサービスは全て無料で受けられます。
産業医紹介会社で探す
産業医紹介会社は、企業や事業所の希望に応じて産業医を紹介してくれます。産業医紹介会社を利用するメリットは、以下の通りです。
- 産業医探しと、値段や勤務条件を交渉する手間が省ける
- 企業や働く職員の特徴やニーズを把握して、企業に合う産業医を紹介してくれる
- 産業医の変更や交代も全て紹介会社が仲介に入ってくれる
契約した後のフォローも行ってくれる紹介会社を利用することで、人事担当の時間と労力を減らせるでしょう。
産業医紹介サービスについてはこちら。
産業医の紹介サービスを徹底解説!おすすめの紹介会社は?
産業医紹介会社を探す際のポイント
次に、産業医紹介会社を探す際のポイントを5つ紹介します。
- 対応エリアに都内があること
- 産業医の在籍数が多いこと
- 料金は適切かどうか
- オンライン対応していること
- 産業医の質にこだわっていること
まず、1つ目は対応しているエリアに都内があるかどうかを確認しましょう。次に、産業医の在籍人数が多いか確認する必要があります。なぜなら、都内で紹介してくれる人数が少なければ自社に合った産業医を紹介してくれる可能性が下がるためです。
料金体系は紹介会社によって異なり、初期費用がかかるところがあったり、従業員数によって料金が上がっていったりするなどさまざまです。サービス内容とともにきちんと確認しましょう。
最近ではテレワークが増えているため、オンライン対応が可能かどうかも重要なポイントです。また、産業医の質にもこだわって採用しているかも確認しましょう。
都内対応可の産業医紹介会社3選
都内で対応可能なおすすめの産業医紹介会社を3社紹介します。会社選びの参考にしてください。
1.産業医クラウド
全国10,000事業所以上に導入されている紹介会社で実績が多く安心して利用できます。また、初期費用無料・月額費用は33,000円から利用できるにもかかわらず、品質にも定評があり産業医クラウド独自の試験に合格した上位20%の産業医しか登録していません。
面倒な人事の業務も無料で支援してくれて、オンライン運用にも対応しています。
都内で産業医紹介会社に迷ったら、産業医クラウドを利用すれば後悔しないでしょう。
2.Mステージ
参考:株式会社エムステージ
20年の実績があり、導入実績は1,900件を達成しています。全国11拠点によるネットワークを持ち、国内トップクラスの産業医登録数を誇るため産業医探しには困らないでしょう。
ただ、初期費用は11万円であり、導入するためのコストはかかります。月額の費用は訪問しない月は22,000円、訪問する月は55,000円と価格は紹介会社の中でもお手頃価格です。
また、オンライン対応も可能であり、利用しやすいでしょう。
3.エリクシア
参考:株式会社エリクシア
厳しい採用基準をクリアした産業医しか採用しておらず、産業医への教育もしっかりと行っている会社です。また、不調を訴える労働者のこころを見える化することで、適切な行動を明確にし、適切な対処していきます。状況把握だけでは終わらせないという特徴があります。
また、担当産業医だけではなく他の専門家がチームとなり課題解決を実施し、迅速な支援をします。オンラインにも対応していますが、月額110,000と他の会社よりも高い設定です。
産業医を契約するともらえる助成金
産業医を契約するともらえる助成金には2021年度まで「産業保健関係助成金」というものがありました。2022年度以降は、「団体経由産業保健活動推進助成金」という制度に変わっています。この助成金は、事業者団体等を対象に上限100万円として産業保健活動費用の4/5が助成されます。「産業保健関係助成金」と「団体経由産業保健活動推進助成金」との違いは、前者は事業所ごとの申請ですが、後者は商工会や同業組合などの小規模事業場の活動を支援する事業者団体が申請を行うという点です。つまり、企業ごとの申請はできず、企業組合や商工会議所などの団体単位での申請を行う必要があります。
助成対象となるサービスは、産業医が行う業務内容のほとんどが含まれています。産業医を選任している団体は申請可能であるため、詳しい支給要件は独立行政法人 労働者健康安全機構のホームページを確認してください。(参考:独立行政法人 労働者健康安全機構「団体経由産業保健活動推進助成金の手引き」)。
まとめ
産業医を選任するには、自社の課題を解決してくれる産業医を見つける必要があります。自社の希望に合った産業医を探すなら産業医紹介会社を利用しましょう。都内で産業医紹介会社を探すなら、産業医紹介会社比較サイトがおすすめです。