産業医紹介サービスおすすめガイド ストレスが生まれる4大要因を徹底解説!

現代社会はストレス社会と言われており、ストレスを抱えすぎると心の病となってしまう可能性があります。
心の病を防ぐためにはストレスの事を知り、予防することが重要だと言われています。しかし実際、ストレスって一体ナニ?と思う方は多いのではないのでしょうか。そこでこのコンテンツでは、ストレスが生まれるメカニズムなどについて解説し、ストレスの事をよく知った上で最善の予防策を学んでいこうと思います。

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そもそもストレスって一体何なの?

まずは、「ストレス」を機械的に説明したいと思います。

ストレスは「モノに圧力を加えた時に発生する力」のことを表し、もともとは物理学の分野で使われている単語です。そしてその単語を医学や心理学の領域では、心や身体にかかる外部からの刺激としてストレスと呼んでいます。

人は、人生の中で外部からの刺激として様々な出来事(以下ストレッサー)に遭遇します。

ストレッサーには、気候や気温など周りの環境による物理的ストレッサー、化学物質や薬物などによる化学的ストレッサー、空腹や痛みなど体の反応による生理的ストレッサー、そして人間関係や仕事・家族での問題による不安などの感情による心理的・社会的ストレッサーがあります。

ストレッサーが自分の対処能力を超えた脅威であると感じた時に、ストレス反応として様々な症状が生じます。これがストレスを感じるということなのです。ストレスを感じた脳は、神経伝達物質やホルモンによってストレスに対抗しようとストレス反応を起こしします。ストレス反応が適切に対処されずさらに続いてしまうと、出社拒否や引きこもり、うつ病や神経症など、生活に大きく支障の出るストレス障害が生じてしまうのです。

それでは、職場でストレスが生まれる要因について掘り下げてみていきましょう。

職場でストレスが生まれる4大要因

働いている人は職場で拘束されている時間が長いので、そこでストレスを感じてしまうという人は少くないでしょう。職場で感じるストレッサーとしては、心理的・社会的ストレッサーが多いと考えられます。職場のストレスは要因が一つというわけではなく、いくつかの要因が重なっていることが多いです。ストレスは足し算ではなく掛け算で負荷をかけていくものなので、軽減させるためには1つずつ要因を理解し集中して対処すべきです。そこで、特に職場でストレスを感じる要因、今回は特にストレスの原因と言われる4つの要素を解説していきます。

4大要因その1:人間関係から生じるストレス

働いている人の中には、どんなに仕事が辛いと感じていても仲間に恵まれているからそれほど辛くないと思っている人がいます。人間関係は仕事においてとても大切です。
しかし、「上司や同僚との関係が上手くいっていない」など職場に苦手な人がいてストレスを抱えている人も少なからずいるでしょう。そのような人と近くにいると、自身や周りの雰囲気が悪くなり非常に仕事がやりづらく、休憩すら気持ちよくとることが出来ないのでストレスがかかります。
特に、上司との関係が悪いことが大きなストレスとなることが多いようです。上司が高圧的、よく怒る、その上司に言いたいことが言えない、などが具体的な事例です。
そこへ、さらにパワハラ・セクハラ・いじめなど、職場に助けがなく一人で解決できない人間関係もあると多大なストレスがかかってしまい、心を病んでしまうというパターンに陥りやすいようです。

4大要因その2:仕事量から生じるストレス

誰にでも、自分にできる仕事の量やレベルというものがあると思います。それを超える仕事を与えられた場合、それを解決するために労力や時間を費やさなければならないためストレスがかかります。
就業時間内に終わらなかった場合は残業しなければなりませんし、他の人が先に帰っているのに、自分だけはまだ残って仕事をしている、そのような他人と違う立場になってしまうことでストレスを感じてしまいます。
それを毎日続けるとなると相当なストレスがかかります。
また、残業により会社にいる時間が長くなってしまい帰りが夜遅くなることや、他の人との仕事量を比較するようになり自己嫌悪におちいることもあります。残業するだけで、いろんな要因が重なってストレスが増幅されてしまいます。
先程も言いましたが、ストレスは足し算で増えていくのではなく、掛け算で増えていきます。
仕事が終わらずに、ストレスになり、そのストレスが原因で仕事効率も悪くなる。このような悪循環が一番、心に負担をかけていくのです。

4大要因その3:職場環境から生じるストレス

職場でのストレスは、環境の変化によっても生じます。例えば、配置転換や役割の変化、さらには昇進によって自分の仕事内容が大きく変化することでストレスを感じることがあります。
また、変わらない環境にもストレスを感じている人もいます。昇進・昇級しない、会社の業績が上がらない、入社時に自分がやってみたい職種・業務に携われていないなど、自分の環境が変わっていないことが挙げられます。何年もこのような同じ状況が続くと、だんだんストレスにつながっていくのです。
酷い職場になると、上司よりも先に帰ってはいけない、新人は残業すべきだなどという風潮があるようです。これは、職場の空気を悪くするだけでなく、長時間労働にも繋がるため大きなストレスとなるでしょう。
職場での人間関係や仕事量で、ストレスを感じていなくとも、無言の圧力を感じ続けていればそれは十分な心の病の原因となり得るでしょう。

4大要因その4:賃金から生じるストレス

賃金に不満を抱いてそれをストレスに感じている人は少なからずいます。どんなに一生懸命働いても、それに見合った賃金をもらっていなければ、働いていると言えないのではないでしょうか。低賃金であること、残業をしているにも関わらず、残業代が出ない、もしくは金額が不当という不満があると仕事のモチベーション下がるどころか働く意味も見失ってしまいかねません。このようなことも、ストレスになると考えられます。
賃金によるストレスはお金だけの話ではなく、昇進の機会が十分にないなどということも同じ系統のストレスであると言えます。
昇進し、昇給し、働いた分に見合った対価をもらうことで心のバランスが取れるのです。

ストレスを放置すると…?

 


30代男性 銀行員

地方勤務でしたが人事異動があり、東京の本店で勤めることとなりました。気力に溢れた毎日でしたが、不慣れな土地、親しい仲間のいない職場、経験したことのない仕事を重荷に感じるようになりました。様々な要求をされましたが、対応する術を持っておらず、上司から激しい叱責を受けることが多くなりました。真面目で正義感のある性格であったので、仕事をこなしつつ叱責のダメージに一人で耐えてきました。
3ヶ月経った頃、心臓のあたりに強い痛みを感じるようになり、さらに半年後今度は毎朝激しい頭痛・胸焼けに見舞われ、途中下車するようになり遅刻が多くなりました。仕事も一段遅くなり、上司の叱責も激しくなる一方でした。今まで培ってきた仕事に対する自信も無くなっていき辛い毎日でしたが、元同僚や医師から心療内科の受診を勧められ、うつ病とわかり休職を決断しました。
治療には6ヶ月かかりましたがなんとか職場へ復帰が決まりました。最初は勤務時間を短縮してもらい、最終的に無事に平常の勤務に戻ることが出来ました。

多くのストレスをそのまま放置しておくと、徐々に体に異変が起き、気づいた時には大きな病気を発症してしまうことがわかって頂けたのではないでしょうか。 この事例では、大きな環境の変化、上司や同僚との人間関係、仕事の量がストレスとなっています。今回は抱えている問題を相談できる相手がおり、それによって回復にむかうことが出来ましたが、それを相談できない環境であったことは良い職場であるとは言えないでしょう。企業は仕事・職場のストレスについて気軽に相談できるような人材や環境を用意すべきだと思います。

まとめ

以上職場でストレスとなる要因を紹介しました。ストレスがあるというのは、職場の士気や仕事の効率を下げしまいます。もしこのようなケースが起こってしまい、自社の人事などで対応に困った場合は産業医を選定することをお勧めします。

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  • ラインケア研修とは 部下の心の健康をケアし、職場環境の問題点を把握することで、より良い環境に改善するための管理職の方に向けた研修です。
    普段から部下を気にかけ、相談しやすい雰囲気を作ることで、些細な変化を発見できるようにします。職場で定期的に相談の機会を作ることが効果的です。
    研修はなるべく早く行い、管理職の方が徐々にスキルを上げて、中長期的に改善をしていけるような取り組みをしています。
  • オンライン診察とは 職場外や自宅でいつでも受けるがことができる、物理的距離にとらわれない診察です。
    近年特に力を入れている取り組みであり、普段と変わらない診察が可能です。
    さらに、自宅などで受診できるため、普段よりリラックスしてのびのびと患者さんと会話できるメリットがあります。
  • EPA導入とは 「従業員支援プログラム」と訳されるサービスです。
    従業員のメンタルヘルスを管理し、仕事へのパフォーマンスを下げる要因を特定・改善することで、職場の生産性の向上を目的とする取り組みです。
    専門的な知識を持った産業医が個人だけではなく、職場の環境も含めた社内制度や運営方法など、幅広い面から改善を行います。
月額費用