SMSのリモート産業保健事業の評判やメリットは?
この記事では株式会社エス・エム・エス
(本社・東京都渋谷区、以下、SMS)
のリモート産業保健サービスを紹介します。
「リモート」とついていますがインターネットを使ったサービスは一部であり、SMSのサービスの内容は、企業に産業医を紹介したり企業の産業保健のサポートをするもので、産業医紹介のサービス内容については他社と変わりません。
ただSMSならではのサービスもあるので、
この記事でその詳細を紹介します。
さらに、SMSのサービスに関するインターネット上の評判を紹介します。
良い評判と悪い評判の両方を紹介します。
産業医を探している企業にとって有益な情報ですので、
是非御覧ください!
【目次】
リモート産業保健サービスの概要、料金
SMSのリモート産業保健サービスは主に次の10項目になります。
- 産業医の訪問
- 産業医による従業員面談
- 産業医による職場巡視
- 産業保健関連の記録の作成
- 産業看護職の紹介
- ストレスチェック
- 衛生委員会の運用支援
- 衛生委員会に関するコンサルティング
- 産業保健に関する事務作業
- 企業の産業保健の実務担当者からの相談受け付け
SMSのサービス内容は、
法令で定められた産業保健施策と、
産業保健の実務担当者のサポートの2つで構成されていることがわかります。
このうち、産業医の訪問サービスについてさらに詳しく解説します。
SMSの産業医訪問サービスの内容
SMSの産業医訪問サービスは、
産業医と産業看護職の計2名体制で企業に提供されます。
この2名体制はコストダウンに貢献しています。
SMSの産業医訪問サービスの料金は
- 初期費用55,000円(税込み、以下同)
- 月額33,000円以上
- 交通費となっています。
月額料金は訪問時間などによって異なりますが、
それでも業界最安レベルといえ、これは産業看護職を使っているからです。
産業医の人件費はどうしても高額になってしまうので、
法令などで産業医しか行うことができない行為などを産業医に担当してもらっています。
しかし、実際の産業医の業務では、
事前面談や記録作成、産業医の受け入れ業務、その他事務作業などの業務があります。
これらの業務を、産業医よりは人件費が低額な産業保健師に任せることもできます。
こうした体制によってコストダウンできるだけでなく、
企業の産業保健担当者の負担も大幅に減るはずです。
また、産業保健師も産業保健に精通しているので、
企業が行わなければならないのに漏れている施策があれば、
それを指摘して実施することができます。
企業規模が急に拡大し産業保健業務が追いついていない会社にとっては、産業看護職が「指導者」になるでしょう。
産業医は高ストレス従業員をケア
SMSはリモート産業保健サービスのなかで、特に企業の従業員のストレス対策に力を入れています。
企業にとって従業員のストレス問題やメンタルヘルス問題は、早期に解決したいもののなかなか打開策が見出せない難問になっているのではないでしょうか。
しかもメンタルの問題には、早期に発見して早期に対処すれば軽度のうちに解決できるという特徴があります(*1)。そのためストレス問題を放置することなく、軽度のストレスを受けている従業員からしっかりケアしていったほうがよいでしょう。
SMSのリモート産業保健では、低ストレス層と中ストレス層の予防策は産業看護職が対応し、高ストレス層の相談は産業医が受けるようにしています。
このように作業分担することで、低ストレス従業員にも高ストレス従業員にも対処できるようになります。
*1:https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/0000057499.html
50人未満の事業場はオンラインで対応
事業場に50人以上の従業員がいる場合、企業はその事業場で産業医を選任しなければなりませんが、50人未満の事業場にはその義務がありません。
そのため1つの企業が、50人以上の事業場と50人未満の事業場を持っている場合、前者には産業医が必要になり後者には産業医が要らない、ということになります(*2)。
しかし同じ企業のなかに産業医がいる職場といない職場があると、従業員の間に「産業保健格差」が生じかねません。少人数事業場に産業医をつければ格差は生じませんが、今度はコスト問題が発生します。
そこでSMSでは50人未満の事業場に対し、産業医によるオンライン面談を提供しています。インターネット会議システムを使うので、従業員は産業医と顔と顔を合わせて「会う」ことができます。これならば質の高い産業保健を提供できます。
しかも産業医は出張しなくて済み、効率よく業務を進めることができるのでコストを抑えることができます
*2:https://jsite.mhlw.go.jp/tokyo-roudoukyoku/hourei_seido_tetsuzuki/anzen_eisei/a-hotetu.html
運営会社について:
介護やシニアライフ事業も展開
リモート産業保健サービスを運営する株式会社エス・エム・エスは2003年設立。資本金は約23億円で、連結従業員は約3,300人。
SMSのメイン事業は、医師や看護師を医療機関に紹介するキャリア・サポートです。産業医紹介ビジネスはこのなかに含まれます。
その他、介護事業者に対する経営支援サービスや、企業に対するヘルスケア・サポート・サービス、高齢者向け給食サービスなどを展開しています。
SMSのよい評判、悪い評判
インターネット上にはSMSの産業保健事業に関する評判が掲載されています。
いわゆるネットの声は主観的なものが多く、エビデンス(科学的根拠)がないものがほとんどです。しかし人には、よいものを「よい」と指摘して、悪いものには「悪い」という傾向があるので、ネットによい評判が多く載っているサービスは「よいだろう」と推測できますし、悪い評判が多いと「使わないほうがよさそうだ」と判断できます。
そこでネットに掲載された、SMSのよい評判と悪い評判の両方を確認してみます。
よい評判
産業医の紹介から少し離れるのですが、SMSのリモートチャット指導特定保健指導サービスについての評判を紹介します。
ただこのサービスも同じ産業保健分野なので、産業医を探している企業の担当者にも参考になると思います。
娯楽産業のM社は、同社の健康保険組合がSMSのリモートチャット指導特定保健指導サービスを導入しました。この担当者は「遠隔に(リモートチャット)に切り替えたことで、保健指導を受ける従業員の継続率が約20%上がった」と話しています。
別の経済団体の健康保険組合は、このサービスについて「特定保健指導への申込率が、導入前と比較し約10%増え、さらに体重や腹囲も改善した」と評価しています。結果が出ているところは頼もしい限りです。
また実際にリモートチャット指導特定保健指導を受けた従業員は次のようにコメントしています。
「メタボからの脱出に成功し目標体重をクリアすることができました。3カ月前の自分は会社から特定保健指導に選ばれ、後ろ向きの気持ちでしたが、いろんな情報と刺激をもらい、真剣に取り組むことができました」
悪い評判
あるサイトがSMSのリモート産業保健サービスについて「2019年にリリースされた新しいサービスで、運用実績が競合サービスと比べると短い」と指摘して、これがSMSを採用するデメリットになるとしています。
ただこのサイトは「悪い」「駄目」とまではいっていません。
今回リサーチした範囲では、SMSに対する批判的なコメントはこれくらいでした。
「悪評らしい悪評は立っていない」といえるのではないでしょうか。
まとめ~自社にマッチした紹介会社を探そう
SMSのリモート産業保健サービスについてみてきました。しっかりした会社がしっかり事業を展開している、という印象を受けた方が多いのではないでしょうか。
ただ今回のリサーチのなかで「気になる点」があったので指摘しておきます。
SMSは公式サイトのなかで「エス・エム・エスは2003年の設立以来、『高齢社会に適した情報インフラを構築することで人々の生活の質を向上し、社会に貢献し続ける』というミッションを実現するために~」と自社を紹介しています(*3)。
情報インフラを強調しているところが気にならないでしょうか。
なぜなら企業に産業医を紹介することは、リアルの人(産業医)をリアルな法人(企業)に引き合わせてリアルに仕事(産業保健業務)をしてもらう行為だからです。情報を強調すると、リアルさが薄れるようなイメージを抱かせる恐れがあります。
企業の産業保健担当者は、産業医の紹介サービスを探すときに、SMSを含め複数の会社に打診してサービス内容や料金を比較して、自社にマッチしたサービスを探すようにするとよいと思います。