もう悩まない!産業医の人気の探し方と依頼手続きの3つのポイント
2019年4月1日から、働き方改革関連法案が施行されました。
突然ですが、あなたの会社が現在依頼している産業医はどのような役割を担っていますか?
今回の働き方改革関連法案の施行と、会社のあり方が社会的に変わってきていることから、産業医の役割の重要性が徐々に高まってきているんです。
今この記事を読んでいるあなたは、「今依頼している産業医はあまり機能していないように感じる……」「もっと社員に寄り添ってくれるような産業医に依頼したい」などと悩んではいませんか?
この記事を読むと、以下のような疑問が解決できます!
・産業医ってそもそもなに?
・どうやって産業医を依頼できるの?
・依頼の手続きをするときどんなことに気を付ければいいの?
そうすれば、きっと社員の方々含め、あなたの会社がよりいい方向に向くヒントが見つかると思います!
ぜひ最後まで読んで、産業医に依頼するときの参考にしてみてください!
【目次】
目次
1.産業医とは?
2.産業医の探し方は?
2-1.紹介会社を利用して産業医を探す
2-2.その他の方法で依頼したいときは
2-3.産業医と会社のミスマッチをなくすために
3.産業医依頼の手続きをするときの注意点
3-1.産業医選任の届け出に必要なもの
3-2.産業医の契約更新について
3-3.産業医を変更したいときは
4.まとめ
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1.産業医とは?
産業医は、事業場で労働者が心身ともに健康を保てるように専門的な知識を持つという立場から指導や助言、相談を行う医師のことをいいます。
産業医には2種類あって、その会社の条件によって選任義務のかたちが違うので、依頼する産業医も変わってきます。
嘱託産業医:非常勤で、複数の企業を担当している医師がいる。
専属産業医:企業の一社員となり、健康管理室などの部門の構成員として、チーム的に業務を進めていく。
選任義務 | 条件 |
選任義務なし | 常時50人未満の労働者が働いている事業場 |
嘱託産業医 | 常時50人以上999人以下の労働者が働いている事業場 |
専属産業医 | ①常時1,000人以上の労働者が働いている事業場 ②常時500人以上で、有害業務(※)に該当する業務を行う事業場 |
専属産業医2名以上 | 常時3,000名以上の労働者が働いている事業場 |
※有害業務とは?…多量の高熱物体(また低温物体)を取り扱う業務及び著しく暑熱(また寒冷)な場所における業務、ラジウム、放射線、X線その他の有害放射線にさらされる業務、土石、柔毛等の塵埃又は粉末を著しく飛散する場所における業務など、「安衛則第13条第1項第2号」により定められている業務のこと。
また、産業医には、以下のようなことを依頼することができます。
- 衛生委員会への参加
- 職場巡視
- 定期健康診断の事後措置
- 過重労働の対策
- メンタルヘルス対策
- 休職面談、復職面談
- ストレクチェック実施
- 高ストレス者面接指導
こうやって項目をみるだけでも、会社にとっても、労働者にとっても産業医がどれだけ重要な役割を担っているかであるかがわかりますね。
2.産業医の探し方は?
産業医のお仕事をおさらいできたかなと思いますが、いざ産業医に依頼したいときはどんな方法で探すことができるのでしょうか?
ここからは実際に産業医の探し方についてお話していきます!
2-1.紹介会社を利用して産業医を探す
最近利用される会社が多くなってきたのが、産業医の紹介会社を通して依頼する方法です。
なぜ、利用されるようになってきたのか、産業医紹介会社の特徴をメリットとデメリットに分けてみていきましょう。
・産業医を探す手間が削減される
・紹介会社独自のサポートが充実している
・産業医との間にトラブルが発生しても迅速に対応してもらえる
・契約前に医師の情報だけでなく、人柄や得意分野までを得ることができ、依頼する前にわかる情報が多い
・契約内容の変更を間に入って調整してくれる
・産業医との面接日程を調節してくれる
・各種必要書類を作成してくれる
・依頼する産業医への費用に加え、紹介会社への仲介手数料がかかる
・紹介会社によっては依頼できる産業医のスキルが異なることも
・どの紹介会社から選べばいいのかわかりづらい
デメリットにあげたようなことにならないために、紹介会社を選ぶときに見るべきポイントを紹介します。
●産業医の登録者数が多いか
多いところだと、15万名以上の産業医の登録がある紹介会社もあります。
登録者数が多ければ、会社に合う産業医が見つかる確率も高くなりますよね。
また、面接後に検討した結果雇わないことになっても、次に依頼したいと思える産業医の候補を見つけるのに時間がかかりません。
●全国に展開しているか
もし、あなたの会社が地方にある、また地方にも事業場があるといった場合には、その場所によっては紹介会社が対応していないこともあります。
そのため、その紹介会社がどの地域に対応しているかを確認する必要があります。
●その紹介会社にはどんなサポートがあるか
例えば、会社と産業医の面接などの日程調整、他社事例の提供、ストレスチェックのツール、事業主に向けてのセミナーなど、会社で自ら行おうとするとかなりの負担となってしまうようなことも、代行するサービスをしています。
このようなことをしっかり確認してから、どの紹介会社に依頼するのかを決めるのがおススメです!
費用に関しては、どうしてもに仲介手数料が必要になってしまいますが、紹介会社はそれ以上のメリットを持っているのではないでしょうか。
2-2.その他の方法で依頼したいときは
「紹介会社を利用せずに産業医に依頼したい!」と考えている場合、以下のような探し方もあるんです。
●地域の医師会に相談する
地域の産業医を紹介してくれるけれど、地域の医師会のため、他の地域の事業場があるときはまた医師会が異なるため、少し手間になってしまいます。
●健康診断を実施している健診機関に紹介してもらう
健康診断とセットで依頼ができて楽だけれど、健康診断の繁忙期に労働者との面談などがおろそかになる場合があります。
●社員の人脈を利用する
元から知り合いであることから、依頼を断られることがあまりないけれど、紹介会社に登録している産業医よりも最新の労務事情に弱い可能性があります。
2-3.産業医と会社のミスマッチをなくすために
プロの産業医に依頼するとはいえ、自分の会社との相性が合うかどうかって心配じゃないですか?
産業医を依頼してから、「ちょっと違ったかも…」なんてことにならないためには、どんなことに気を付ければいいのでしょう。
≪ミスマッチをなくすために意識すること≫
まずは、産業医を探し始める前に自分の会社の課題点が何であるかということを明らかにする必要があります。
「女性が多い職場だから、女性が話しやすそうな産業医に依頼したい」
「メンタル不調者が増えてきたから、面談を積極的に行ってくれる産業医に依頼したい」
など、会社が抱えている課題はそれぞれで、その各企業の悩みに合う産業医がいるはずです。
そのため、会社の課題をはっきりさせておくと、面接をするときにも要望をうまく伝えることができて、より会社にぴったりの産業医に依頼することができます。
また、産業医の専門スキルと費用の条件が合うだけで面接を行う業者もあるのですが、それだと、本質的な課題を解決してくれる産業医には出会えません。
そう考えるとやはり紹介会社選びは大切に思えてきます。
さらに、最近よくあるのが、「労働者のメンタルケアに力を入れたいから、精神科医に依頼をしたい」という場合です。
最初にお話ししたように、産業医の仕事はメンタルケアだけではなく、そのほかの業務改善なども行ってもらえるお仕事でしたよね。
なので、メンタルケアに力を入れたいことを条件にして産業医の見直しを考えると、産業医としてのその他の職務が果たせるかを見ないまま依頼することとなります。
そしてそれが結果的にミスマッチにつながってしまうということもあるのです。
大切なのは産業医としての適性があるかどうかということで、産業医は、精神面をサポートするのみの医師ではないのです!
≪労働衛生コンサルタント≫
ちなみに、労働衛生コンサルタント、労働安全コンサルタントって知っていますか?
このコンサルタントは、厚労省大臣の指定の登録機関で登録を受け、労働衛生に関する専門知識と、豊富な実務経験に基づいた指導力を持ち、事業者からの依頼によって事業場の診断や指導を行う専門家のことです。
この資格は、労働安全衛生法第83条に基づく労働衛生コンサルタント試験(国家試験)に合格すると取れます。
医師や医療従事者以外の合格率は10%程度とされているため、この資格を持っているほとんどの方は医師や医療従事者です。
また、労働衛生コンサルタントと産業医の大きな違いは、選任することが法定事項かどうかです。
50人以上が常時労働する事業場には産業医の選定が必要でしたよね。
産業医は、事業者の意見も聞くことを前提としてですが、事業者に対して勧告権をもっています。
それに対して労働衛生コンサルタントとは契約する義務はなく、勧告権もないです。
労働安全衛生法によると、この仕事は、「労働者の衛生の水準の向上を図るため、事業場の衛生についての診断及びこれに基づく指導を行うこと」とされています。
また、近年のメンタルヘルス対策の注目から、産業医の中でも労働衛生コンサルタントの資格をもっている人に依頼する会社も多いようです。
3.産業医依頼の手続きをするときの注意点
依頼したい産業医が決まったら、いよいよ選任の手続きをしなければいけません。
依頼手続きについて今のうちから知っておきましょう。
3-1.産業医選任の届け出に必要なもの
依頼する産業医が決定したら、厚生労働省の労働基準監督署に提出する必要があります。
提出するときに必要なものは以下の3つです。
- 産業医選任報告書
- 医師免許証のコピー
- 産業医認定証のコピー
①は、厚生労働省のホームページからダウンロードすることができます。
書類ができたら、提出先窓口に提出するか、郵送で提出か、電子申請も利用することができます。
出典はこちら:URL ーhttps://www.mhlw.go.jp/bunya/roudoukijun/anzeneisei36/20.htmlー
3-2.産業医の契約更新について
産業医紹介会社を通している場合は、依頼してから1年ごとに自動更新のところが多いみたいです。
けれども、直接産業医と契約を交わして依頼した場合だと、それぞれで契約期間も決めているので確認が必要です。
産業医を設置していない状態になってしまうと、労働安全衛生法に基づき50万円以下の罰金となってしまいます!
3-3.産業医を変更したいときは
新任者を登録するのは、前任者の解任から14日以内に行う必要があるので注意しましょう!
その前に、いざ産業医を変更するとなったときは、今の産業医にその旨を伝える必要がありますよね。
もし、現在の産業医を採用したときに紹介会社を通している場合は、産業医と紹介会社がやりとりしてくれることがあります。
ここでたまにあるのが、直接契約して依頼した産業医と長年の付き合いのうえ、容易にその旨を伝えることができない場合です。
そんなときはその産業医にはそのままでいてもらい、新たに別の産業医に依頼して2人体勢をとっているところもあるみたいです。
また、変更して新たに依頼する産業医の手続きも、先ほどと同じく産業医選任報告書が必要になってきます。
書き込むときに、前任者の氏名と辞任・解任の年月日の記入を必ず忘れてはいけません。
そのままにしていると、前任者の登録が残ることになってしまうので気をつけましょう。
4.まとめ
いかがでしたでしょうか?
産業医の依頼についてお話したことをまとめてみました。
・産業医とは、労働者の健康管理を行う医師のことである
・産業医には嘱託産業医と専属産業医があり、どちらに依頼するかは会社の規模による
・産業医紹介会社に依頼すると様々なサポートが受けられる
・その他医師会、健診機関、社員の人脈などの選び方がある
・産業医を探し始める前に会社の課題は何かをはっきりさせる
・労働衛生コンサルタントは専門知識と指導力に長けている
・産業医依頼の選任の届け出には、①産業医選任報告書、 ②医師免許証のコピー、③産業医認定証のコピーが必要
・前任者の解任から14日以内に依頼した新任者の登録が必要
産業医に依頼する方法はたくさんあって迷うと思います。
お仕事もあり忙しい中、産業医に依頼することについて考えることも大変ですよね。
産業医を新たに依頼するかしないかはまだ検討段階だとしても、産業医紹介会社に一度相談してみてからどうするのかを決めるのもいいかもしれません。
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